2006年11月02日

O-One第3回 決勝戦結果報告

【決勝戦】
テーマ:これからの情報通信ビジネスで最も広まる収益モデルは広告モデルだ
肯定:小森裕介さん  否定:鈴木雄介さん

【勝者:鈴木雄介】

いよいよ決勝戦。
前回優勝者の小森氏と、冷静な議論の展開で勝ちあがってきた鈴木氏。
小森氏は前試合では、ここ虎ノ門パストラルでの初勝利を飾り、満足げな表情にもみえる。

今回のテーマである「情報通信ビジネス」「広告モデル」とくればピンと来るのがgoogle。
肯定派小森氏はgoogleの例を出し、やはりこれからも何をするにしても広告ありき。
広告以上に儲かるものは無いという論理展開。確かに納得できる。

一方、鈴木氏は、これまでの情報通信技術の進歩を前提に、これまでは
広告モデルが確かに儲かったが、これからはWeb2.0などの発達で他の収益モデルが
でてくるはず、との論理展開。いくら情報が増えても、広告でしか生かせないとの
考えを打ち破るような、「未来へ向けた話」を繰り広げた。

決勝戦だけに、高度な意見のぶつかり合いの結果、鈴木氏の勝利。
第三回O-oneの優勝が決まった。
審査員からは、「現実的意見の小森さんに対し、未来のビジネスへ着目していた鈴木さんのほうが、
より情熱を感じた」とのコメントがあった。大会への熱意の差が勝敗を分けたのかもしれない。

投稿者 objectone : 16:46 | コメント (0)

O-One第3回 準決勝第二試合結果報告

【準決勝第二試合】
テーマ:業務内容より実装技術に詳しい技術者の評価向上に役立つのはWeb2.0だ
肯定:小森裕介さん  否定:濱田章吾さん

【勝者:小森裕介】

前回優勝者の小森氏の登場。小森氏は、第一回O-oneのときに、
この会場で一回戦敗退だったため、リベンジに燃える。
一方濱田氏は今回最年少。どこまで小森氏を追い詰められるかが見ものである。
いざ論争が始まるとやはり小森氏、強い。
「技術者は「考えて」物を作ることが仕事。」
「考えなければ評価向上にはならない。」
「Web2.0は新しいサービスだから考えないと作れない。」
これらの話から論理を展開。濱田氏も反論はするが小森氏の勢いに押されてしまった。

結果は小森氏の勝ち。
前代未聞の二大会連続優勝。それを思わせる強さだった。

投稿者 objectone : 16:45 | コメント (0)

O-One第3回 準決勝第一試合結果報告

【準決勝第一試合】
テーマ:UIよりサーバ側に詳しい技術者の評価向上に役立つのはWeb2.0だ
肯定:中島克之さん  否定:鈴木雄介さん

【勝者:鈴木雄介】

この試合からは準決勝。一回戦を勝ち抜いた中島氏、鈴木氏の対戦。
一回戦、自分の持つ雰囲気で相手をのみこんだ中島氏に対し、
クールな面持ちで理路整然と話を進める鈴木氏がどう対応できるかがみものだ。

肯定派中島氏は一回戦の雰囲気を保ちながら、
「Web2.0で稼げる」との主張をする。「技術者の評価向上=給料が多い」との構図を打ち出し、
そのラインを保ちながら議論は進む。
両者の議論には、ホリエモン、アマゾン、googleなど身近な例が多くふくまれ、とてもわかりやすい
ものとなったが、話の組み立ての部分でやや鈴木氏優位か。

結果的には、鈴木氏の勝利。中島氏の敗者の弁では、「準決勝のテーマ考えてたつもりだったんですが、違うほう考えてました。」
なんて発言も。全く考えていなかったテーマについて話していたようである。
最後まで会場から中島氏の出す雰囲気が消えることは無かった。記録より記憶に残る選手。そんな感じだった。

投稿者 objectone : 16:44 | コメント (0)

O-One第3回 一回戦第三試合結果報告

【一回戦第三試合】
テーマ:オープンソースの活用を加速するのはWeb2.0だ
肯定:相馬純平さん  否定:濱田章吾さん

【勝者:濱田章吾】

他の方とは異なり、体育会系の雰囲気漂う相馬氏と、今大会最年少の濱田氏の対戦。
否定派濱田氏は、携帯電話の例などをだし、オープンソース活用はWebというよりも、
むしろそれ以外のほうが多いことを論じる。その中では事前に調べたであろう
数字がちりばめられ具体性に深さが感じられる。
それに対し、肯定派の相馬氏はWeb2.0はWebにしか影響が無いわけではなく、
むしろWeb2.0は文化のようなものだと、濱田氏の意見に反論。
両者の意見はどちらとも理解できるし、そう考えるとWeb2.0って奥が深いと
再確認させられる。

結果的には否定の濱田氏の勝利。
事前に調べた情報や具体例、本人の持つ意見にもあっていたことが勝因
だったように思える。
敗者の弁にて、相馬氏は「本当は否定派なんですよ」と語っていた。
第一試合もそうだったが、改めて、こういう場で普段とは異なる意見で論理を展開する
難しさを感じさせられる試合となった。

投稿者 objectone : 16:42 | コメント (0)

O-One第3回 一回戦第二試合結果報告

【一回戦第二試合】
テーマ:SOAの普及を加速するのはWeb2.0だ
肯定:古川文生さん 否定:中島克之さん

【勝者:中島克之】

第二試合は、これまでのO-oneには無い試合展開となった。
このテーマに対し、肯定の古川氏は「Web2.0の経験なし」。
一方中島氏は「SOAについては今電車の中で読んできました。」
という発言で会場を沸かせた「SOA歴二時間?」。

正統派論で、SOAとWeb2.0のつながりの深さを論じる古川氏に対し、
のらりくらりとやわらかい人柄を感じさせながらも
締めるところはしっかり締める中島氏。
SOAの資料だろうか、何かプリントのようなものを見ながら相手のコメント、
モデレータの質問に答えていくが、経験の多さからか各コメントの
締めくくりはしっかりしている。

「Web2.0やってる人がSOAやりたいでしょうか?SOAやりたい人はビジネスモデルを考える人ですよ。」
と決定打をあたえると、そこから話の展開は「儲かるか?(中島氏)儲からないか?(古川氏)」の議論展開に。

結果的には、中島氏の勝利。
試合後審査員の方の言葉で、
「試合前の自己紹介のときから既に勝負が始まっていたような気がします」とあった。
たしかに、そのときから中島氏の空気は試合を包んでいたのかもしれない。
そういう雰囲気も試合には大切なのだと感じさせられた。

投稿者 objectone : 16:41 | コメント (0)

O-One第3回 一回戦第一試合結果報告

【一回戦第一試合】
テーマ:Web2.0で最もよく使われるスクリプト言語はJavaScriptになる
肯定:鈴木雄介さん  否定:平田守幸さん

【勝者: 鈴木雄介】

今大会第一試合。
テーマに対して、アフェリエイトなど具体的な例を出して理路整然に論理を展開する
鈴木氏に対し、よく使われるようになるのがJavaだけだということは考えられないという
論理を展開する平田氏。
しかし、とても人のよさそうな平田氏、どうも本音では肯定側意見のようで、ところどころに本音が見え隠れする。
反論はするが納得しつつという雰囲気が伺え、時折言葉にもてしまう。

結果は、具体例でわかりやすくロジックを作っていた鈴木氏の勝利。
平田氏が肯定側に回っていたら、鈴木氏はどんな議論を展開したのだろうか。
今後の試合展開を楽しみにさせる試合だった。

投稿者 objectone : 16:39 | コメント (0)

2006年10月25日

O-One第3回 結果報告

【優勝者】
 鈴木 雄介さん

【準優勝者】
 小森 裕介さん

おめでとうございます!

10月24日(火)、虎ノ門パストラルにてO-One第3回が行われました。
今回は前回優勝の小森さんを含む7人のディベータがトーナメント形式で優勝を争いました。


試合の経過としては、
1回戦第1試合は「Web2.0で最もよく使われるスクリプト言語はJavaScriptになる」というテーマで
鈴木雄介さん(肯定)と平田守幸さん(否定)が対戦したところ、鈴木さんに軍配が上がりました!

1回戦第2試合は「SOAの普及を加速するのはWeb2.0だ 」というテーマで、
古川文生さん(肯定)と中島克之さん(否定)が対戦。勝者は中島さんに!

1回戦第3試合は「オープンソースの活用を加速するのはWeb2.0だ」というテーマで、
相馬純平さん(肯定)と濱田章吾さん(否定)が対戦。勝者は濱田さんに!

準決勝第1試合は「UIよりサーバ側に詳しい技術者の評価向上に役立つのはWeb2.0だ」
というテーマで、第1試合勝者の中島克之さん(肯定)と第2試合勝者の鈴木雄介さん(否定)が対戦。
鈴木さんが決勝進出を果たしました!

準決勝第2試合は「業務内容より実装技術に詳しい技術者の評価向上に役立つのはWeb2.0だ」
というテーマで、前回優勝者の小森祐介さん(肯定)と第3試合勝者の濱田章吾さん(否定)が対戦。
ここでは、小森さんが前回優勝者の意地を見せ見事勝利!

そして決勝戦では「これからの情報通信ビジネスで最も広まる収益モデルは広告モデルだ」
というテーマで、小森祐介さん(肯定)と鈴木雄介さん(否定)の対戦となりました。

その結果、 第3回O-One優勝者として、鈴木雄介さんがその栄冠を手に入れました。
第2回優勝者の小森裕介さんは惜しくも準優勝、タイトル防衛とはなりませんでした。


投稿者 objectone : 02:38